推しを追い掛けていたらパリまで来ていた話。後編
長すぎるので一旦切りました。
前編の続きです。
翌日は7時に目が覚めて、しばらくうだうだしてから行動開始。
ホテルのビュッフェでブランチ。
ハムとチーズの種類が多い以外は、普通に日本のホテルの朝食と変わりなし。
全体的に塩気が強い。
ヨーグルトにフルーツ入れたりハチミツ入れたりジャム入れたりして延々と食べていました。(ヨーグルトの美味しさは世界共通!)
阿津賀志山異聞パリ公演はマチネ15時、ソワレ20時というタイムスケジュールなので、いつものマチネよりかなり朝に余裕があって、朝に弱い民としてはとても助かりました。
日本もこれ取り入れてくれないかな。
ソワレ20時は厳しいけど、マチネ1公演なら15時スタートでも良いのでは?
もう一ついいなと思ったのは、カテゴリー別の値段設定。
最前から最後列まで同じ金額の不公平感(いや公正な抽選の結果ではあるんだけど)すごいんだわ。
ゆっくり支度して一度スーパーへ。
終わる時間遅いし、パリは24時間のコンビニなんてなさそうなので夜食を調達してから劇場へ。
ホテルから劇場まではほぼ一直線の徒歩20分。
途中すっ転び(パリ、道悪いよ…)、膝から血流してたら会場でおたくの女の子が絆創膏くれました。
優しい現場です。ありがとう。
チケット引き換えたりしてすぐマチネ。
推しがかわいいな〜と思ってたら一瞬で終わった。かわいいのに殺陣はめちゃめちゃカッコよくてその温度差に卒倒しかけた。
新曲の記憶ももうない。
オタク、推しの記憶すぐ忘れる現象深刻。
出たらすぐ夜公演の引き換え。
マチネ終演直後にW杯のフランス優勝が決まり、劇場に隣接してるショップは軒並み閉まり中で店員達がめちゃめちゃ騒いでて、なるほど国民性…と思いました。
開演前の挨拶で、推しさんが北園さんのはけ際にアイコンタクトを取っていて上手く言葉にならないけどちょっとぐっときた。
本編のほうは、実は阿津賀志山異聞よりも幕末天狼傳に囚われしおたくなので、まあ正直2回目にして推しが出ていないシーンは字幕を眺めているなどしました…
あの字幕は現地人に観せようという気が一切感じられなかったんだけど気のせい?
字幕を見ようとすると、なんと舞台が1ミリも視界に入らない仕様。
ソワレが終わり外に出ると、パリピ達大騒ぎで車箱乗り鳴り響くクラクション、そこかしこで火炎砲やらガラスの割れる音やら。まさに混沌。
怯えながらも歩いて帰り、夜食を食べることなくシャワー浴びてすぐ寝ました。
推しの舞台マチソワ観劇した後、推しでおなかいっぱいすぎて食欲なくなりがち。
3日目は特に何も考えてなくて、早く起きれたらヴェルサイユ宮殿行こかな〜くらいの気持ちだったけど、起きたら9時だったので諦めました。
チェックアウトの12時(フランスはこの時間がデフォっぽい)に間に合うようにのんびり支度しながらガイドブック見ていくとこ考えたりして、とりあえずパリジェンヌになったろ!(?)と思い付いてラデュレへ行くも、カフェ死ぬほど混んでたので心折れてマカロンだけ買いました。
公園のベンチで休憩がてら摘む。
日差し強いけど木陰は涼しくて、めちゃめちゃ気持ちよかった。パリジェンヌになった。(?)
シャンゼリゼ通りの、先日渡れなかった対岸のほうをふらふら〜っと歩き目に止まった店に入ったりオープンカフェで休憩したりしながらまっすぐまっすぐ進んで、コンコルド広場を越えてルーブル美術館の方まで。
そこの北側の通りは「I♡Paris」と書いたTシャツやエッフェル塔のオブジェなど、いかにもなお土産屋さんが多いので、そういうのを探している人にはとてもいいと思います。
グランパレ。
この辺で中国人ご夫婦に道を訊かれる。
どこに行っても道訊かれがちだけどまさかフランスでも体験するとは。
ルーブル。
写真バシャバシャ撮って満足したので引き返す。
建物が綺麗なので街並みを見てるだけで楽しい。
コンコルド広場まで戻ってきた辺りで、またじわじわ交通規制が始まってて嫌な予感…
シャンゼリゼに群がるパリ市民。
これは後から知ったのですが、夕方からサッカーの凱旋パレードがあったらしい。
また帰りのバス凱旋門には停まらんな…と察して、マイヨまで歩くことに。
マイヨに着いても、バス停がどれかわからない。
それっぽい看板付近にキャリーケースを持った人が数人いるのでなんとなく近くに佇んでみること30分。待てども待てども来ない。
この時点で16時。21時の飛行機とはいえ、不安なので早く行きたい。
€100掛かってもタクシー使うか…?と悩み始めた頃、同じく佇んでいた青年に、空港行きのバス待ってるの?あっちに来てるよ!(ニュアンス)と声を掛けてもらい、無事に乗車できました。
青年ありがとう惚れた(ちょろ)
シャルルドゴール空港はターミナルが1〜3まであって、その中でもターミナル2はA〜Fまである。めちゃくちゃ広い。
日本発着は基本2E〜Fらしい。
私は香港便なので2A。
因みにバスはターミナル1、ターミナル2A〜C、ターミナル2E〜Fに停まる。
2番目で降りて、チェックインして荷物を預ける。
どうやら出発のときとは勝手が違って、自分で荷物タグを発行しないといけないらしい。
こういう機械で。
一応日本語表記ある。ここもかなりキワキワ。
アプリからチェックインして発行されたモバイル乗車券か、パスポートを翳せばタグが出てくる。
タグを荷物に付けて、カウンターに引き渡せば完了。
ゆるっゆるの出国審査(隣の人と超喋っててロクに顔も確認されなかった)と保安検査(厚底がピーとなり脱がされた)を終えるともう出発。
免税店の中を通らないと、搭乗口に行けないトラップに引っ掛かりました。
まあ、今使ってるミラコレがなくなったらゲランのパウダーにしたいと思ってたしいいか…
ミニサイズのパウダーが2つ入って€65。8,600円くらい。ゲランにしてはお得?
他にも市内でちょこちょこコスメ買ったりしました。SEPHORAの単色シャドウはラメたっぷりで可愛い。
機内食で出たアイスがめちゃめちゃ美味しかった。ふわっふわしてた。
あとで調べたら、スイスのアイスらしい。
日本未上陸で通販できるところもないみたいでかなしい。
そんなこんなで無事帰国。
とりあえず今回刀ミュ運営に言いたいのは、もっと他に時期あったやろ…という気持ち。
あと北園さんは本当に無理しないでほしい。手術の成功をお祈りしています。
色々大変だったけど、推しのキラキラしてる姿を見れば全部吹っ飛ぶし、パリの景色全てが、推しが見せてくれている景色なんだと思うと全部大切で泣きたくなっちゃうくらいハッピーになれたから、やっぱり推しってすごいな〜。
これからも推しが見せてくれる景色を楽しんでおたくしたいなと思いました。
ありがとうパリ、また来ます。
推しを追い掛けていたらパリまで来ていた話。前編
初めまして。
某俳優のおたくです。
今回、推しさんの出ているミュージカルがフランスで公演するということで観に行ってきました。
最初、発表されたときは全然行くつもりなかったんですけど…何が起こったんだろう……
事前準備としては、パスポート手続き、航空券及びホテルの予約、チケットの手配(譲って下さった方、ありがとうございました)、ポケットWi-Fiの予約、通貨の両替。
フランス語はボンジュールとメルシーだけ覚えて行きました。ちな、英語は中学レベル。
・航空券とホテル
余りにも直前で当然オフィシャルツアーも受付終了していたため、全て個人手配。
直前になって、オフィシャルツアーのホテルが治安が良くないらしい地区な上、送迎もないという噂を耳にしたのでまあ結果オーライ……
予約はエクスペディアで。ホテル込みで19万くらい。
キャセフィパシフィック航空という香港の航空会社が、一番時間のロスも少なく安かったのでそこにしました。
航空券は、予約サイトでは本当に予約を押さえるだけ。
発行された予約番号で航空会社のウェブサイト(日本語はかなりキワキワ)に自分でサインインして座席指定。オプションを付ける場合もここで。
チェックインは、アプリをダウンロードしておくと楽。
ちなみにホテルは8区。出て角を曲がれば目の前に凱旋門!という立地。
方向音痴すぎるので立地超、大事。
・両替
銀行は€100か€200のパックしかなかった。
レートは€1約133円。
安いのか高いのかは不明。
クレカ使う機会も多くて€30程余らせて帰りました。
あと、防犯対策は、
・スマホにはネックストラップを付ける
・パスポートと現金の半分、予備のクレカ入れたポシェットを服の中に仕込む
くらいで、特に危ない目には遭うことはなかったです。
「向こうの人はメイクなんてしない!メイクや服装で日本人とバレるから、なるべく地味な見た目で!」
っていうアドバイスも見かけたけど、ノーメイクだろうと日本人顔は隠せないし向こうの人はノーメイクでも歩ける顔面レベルだからノーメイクなのであって、せっかくお出かけするんだから気合入れたほうが楽しくない??って思って私はメイクも服もいつも通り現場に行く感じでした。
そして当日。
パリへの空路は、13日の夜に関空を発ち、香港経由で現地時間14日の朝にシャルルドゴール空港着のルート。
時差−7時間だから夜がちょっと長く寝れてお得な気分。
まず関空から香港へ。4時間のフライト。
機内食が出るときぼーっとしてて、フィッシュ オア 〜〜?の後半が聞き取れなくて実質フィッシュ一択。
蓋を開けてみればなんと、魚&米のメインに副菜麺、パンという炭水化物トリプルコンボ。
麺つゆと海苔をかけて食べる麺はうどんでも蕎麦でもなくて色はラーメンで、なんやこれ…と考えてる間になくなった。
機内エンタメで、若手俳優がやたらと絶賛してた(気がする)グレイテストショーマンをアメリカ映画だなあ…と思いながらぼんやり観て、気が狂ったようにソリティアをしていたら香港到着。
空港でサクッと身仕舞いをし、よし寝るぞ〜とパリ行きの飛行機に乗り込んだら、また機内食出てきた……
0時回ってるのにこれは何食なの……?
拒否権ないっぽかったので頑張ってちょっとだけ食べる。
周りに日本語がなさすぎて早くも不安になったので、ダウンロードしてきた真剣乱舞祭2017を観たり、The Brow Beatの曲を延々と聴いていたら気が紛れました。
バンド活動してくれてありがとう推しさん…
時をかける少女を観てたら序盤で寝てしまい、気付いたらエンドロール流れてて、周りも寝静まっていたのでそのまま寝ました。
エコノミーなのでまあまあ人権なくて腰が痛かったです……
到着の3時間くらい前に機内の電気が付き、朝食の時間。食事がわりと過多。
早朝7時パリ到着。
こんな時間に動いてもしょうがないのでとりあえずマクドで休憩。
パリ市内への移動はいくつかの候補の中、「ル ビュス ディレクトバス」を使いました。
これが一番ホテルの近くまで連れて行ってくれるルートだったので。
所要時間は60分。空港→マイヨ→凱旋門→エッフェル塔間を30分毎に運行してて、片道€18。
日本で言うところのリムジンバス的な感じ。
あの、これは日本以外の全ての国に言えると思うけど、運転はめちゃめちゃ荒い。
おのぼりさんになって、眼に映る広告を全部読んだりしてると確実に酔います。
マイヨをスルーして、次に停まったのが明らかにエッフェル塔前。
あれ???凱旋門は????
(後から気付いたけど、これ革命記念日の交通規制の影響だ)(先に言って)(いや言われても分からんわ)
とりあえず降りて、地図から凱旋門まで歩くのは無理と判断してタクシーを呼ぶ。
日本からダウンロードしてきたUberというタクシー配車アプリ、使えます。
日本語で行き先入力できるから、運転手さんと話さなくて済むし代金はクレカ決済、チップもクレカで払える。
うっすら凱旋門が見える辺りで降ろされる。
この先は車が通れないから降りてね!まっすぐ行けば凱旋門に着くよ!良い旅を☆(ニュアンス)と言われ、とりあえず地図を頼りにホテルの方向に歩けど歩けど交通規制と人の波と大量のポリス。
シャンゼリゼ通りを渡りたいのに!!渡れない!!!
結局2時間くらいシャンゼリゼ通りを右往左往。
パレードや航空ショーでめちゃめちゃ盛り上がるパリ市民のを余所目に、ポリスに道端でキャリーケースを2度ほど開けられたりしてもう帰りてえ……となったりした。
ちなみに見ていた地図はiPhoneプリインストールの地図アプリ。
通行止め区間がリアルタイムで表示されてかなり有能。
迂回に迂回を重ねやっとの思いでホテルの場所を把握。
とはいえまだチェックインまで時間もあったので、ホテルの向かいにある薄暗い中華料理店で野菜スープ食べて時間を潰す。
色はさておき、普通に美味しい。
そしてやっとホテル。ここまで長かった……
チェックインは15時だったけど、14時でも普通に入れてもらえた。
お部屋かわいい〜!テンションあがる!
アメニティに期待はしてなかったので、全部持ってきてはいたけどソープある!バスソルトもある!
でもスリッパと歯ブラシはなかったです。
夕方くらいまで、部屋で寝ました。もう外に出ると気張るし言語の問題もしんどいのでね……
夜になって、近くのスーパーに出向き、お惣菜とちょっとしたお土産などを買いました。
なんか甘辛く炒めた肉と人参、ぶつ切りのブロッコリーが乗った丼。
お米は妙に甘い。そして量が多い。まあ美味しかったです。
これはパケ買い。Évian好きか。
ご飯を食べて、半身浴したり(バスタブあって良かった!)、推しさんに手紙を書いたりして早々に寝ました。
これは20時半ぐらいのホテルからの眺め。
パリは22時くらいまで昼みたいに明るくて、なんか変な感じ。
事前にパリ市民は夜元気だから繁華街のホテルだとうるさいかも…と聞いていたのですが、全然そんなことなく、すぐ爆睡。
翌日はメインイベント、ミュージカル刀剣乱舞 阿津賀志山異聞パリ公演。
後編に続きます。